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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

6月14日 「花の日」

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今日は「花の日」
実物の花を一つだけ選ぶのは、とても難しく、、、
写真は、「鉄線花」の柄の着物です。
日本の着物の紋様って、本当に美しく、鮮やかで、華やかで、讃えようがありません!
花が細部まで、感性豊かに描かれ、刺繍や金箔が施されて、
和服の美しさは日本文化の象徴の一つではないでしょうか

私達は、「花」に、どれだけ癒され、安らぎを与えられている事か、、、
花の成長を、毎日の楽しみにされていらっしゃる方も多いのではと思います

茶道具にも、花は多くの物に施されておりますし、花を飾る事で、茶室の床の間は華やかになり、軸が一層映えます
煎茶道の室礼でも、花は不可欠の大切な存在です


花の色はうつりにけりないたづらに、わが身世にふるながめせしまに(小野小町)

桜花 咲きかも散ると 見るまでに 誰れかもここに 見えて散り行く(柿本人磨呂)

願わくば 花の下にて春死なむ その如月の望月の頃(西行)



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花と言えば、古くは桜を指しますが、、、

写真は、昨日のお稽古で使いました古伊万里のお皿です
中心に牡丹の花を大胆に据えて、周りには、縁起物の蝶々をあしらって、藍の色合いがとても美しく、上品で、、、

牡丹と似た花に、芍薬が有ります。
本当に見分けがつかない位、両花はそっくりですが、
牡丹は落葉低木で、芍薬は多年草です。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言いますが、
牡丹は低木の幹から新芽を出して花を咲かせる事から座った姿に見え、
芍薬は地面からスッと伸びた茎の先に花が咲く事から立ち姿に見えるのです。
形で比べると、
牡丹の葉は、薄くツヤがなく、ギザギザしており、蕾はとがっていて
芍薬の葉は、厚みとツヤがあり、葉の先はアーチ状で、蕾は丸い球体をしています

牡丹には、多くの別名が有ります
煎茶道では、「富貴草」「富貴花」「百花(の)王」「花王」「花神」
一般には、「二十日草」「名取草」「忘れ草」「鎧草」「深見草」などがあり、
沢山の名前が有る事で分かるように、牡丹は大変愛されている花と言って過言では有りません。

花言葉は、「風格」「高貴」
本当に、格調の高い花で、四季花の紋様の代表格ではないでしょうか
牡丹は煎茶道でも用いられる事の多いお花です


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by hoenryu | 2020-06-14 09:00 | 煎茶道 | Comments(0)