人気ブログランキング | 話題のタグを見る

方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

6月26日 「菖蒲花咲く」の日

6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_21380932.jpg

今日6月26日は、72候の29候目、文字通り「菖蒲華(あやめはなさく)」と言う日です。が、実際に今、咲いているのは花菖蒲(はなしょうぶ)で、とても紛らわしいのが実のところです

初夏に、大変美しい花を咲かせる、アヤメと杜若と花菖蒲は、どれも見分けがつきにくく混乱致します

上の写真は、明治神宮菖蒲園の花菖蒲です

こちらは、池上本門寺近くのアヤメ
6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_19093877.jpg

こちらは、根津美術館の杜若
6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_19092196.jpg



三つの花の違いを整理してみたいと思います

1、咲いている時期の違い
アヤメ=5月上旬~中旬頃
杜若=5月中旬~下旬頃
花菖蒲=5月下旬~6月下旬頃

2、咲いている場所の違い
アヤメ=日当たりの良い草地や低山地の乾いた土地に群生
杜若=水に浸かるような湿原に群生
花菖蒲=観賞用の施設や、プランター等で育てられている

3、花びらの元の違い
アヤメ=白く網目模様(あやめの名前は、「網目」「文目」が由来)
杜若=花びらの元が黄色で小振り
花菖蒲=花びらの元が黄色で、手の平より大きい

4、葉の違い
アヤメ=青白い緑色で、脈がはっきりしない
杜若=黄緑色で脈がない
花菖蒲=黄緑から濃い緑色で、主脈が葉の表の中央に一本、裏に二本、はっきりしている

そして、花菖蒲には、大きく分けて三系統の種類が有るそうです

1、江戸系
すっきりとしていて、集団美を観賞するのが良いとされています。
6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_19062611.jpg

2、肥後系
江戸系から改良された品種で、大きくて堂々としており、一輪ごとの美しさを観賞するのが良い
6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_19065513.jpg

3、伊勢系
垂れ咲きで、ふんわりした花弁と柔らかい色合いが特徴で、濃い緑色の葉はピンとして、花姿が美しい
6月26日  「菖蒲花咲く」の日_b0255824_19072917.jpg

とても区別する事が難しいそれぞれの花ですが、美しい事に違いはなく、
その姿には、目を引かれ、うっとり致します

「いずれアヤメか杜若」と言う言葉があります。
怪鳥の鵺(ぬえ)を退治した手柄により、源頼政が、上皇から、菖蒲前(あやめのまえ)と言う美女を褒美として賜る事になりますが、12人の美人の中から菖蒲前を選び出すよう命ぜられた頼政は、
「五月雨(さみだれ)に、沢辺(さはべ)の真薦(まこも)水越えて、いづれ菖蒲(あやめ)と引きぞ煩(わづら)ふ」(太平記21巻)と詠んだという平安時代の故事から、いずれが優れているか、選択に迷う時のたとえに使われるようになったそうです


実際の花を見れば区別も出来ますが、これが茶道具となりますと、時期からも特定出来ず、細部まで分からずで、、、。
私は、水の柄を一緒に描いていたら、杜若(燕子花)か花菖蒲、そして、少し花びらが柔らかく丸みを帯びて描かれていたら花菖蒲、一方、水の図柄が無ければアヤメ、と考えておりますが、やはり茶道具では識別が難しく、
「いずれアヤメか杜若、そして花菖蒲」です

(5月31日、6月2日分ブログに、杜若(燕子花)の印籠、小箱、6月9日分に花菖蒲の硯箱を掲載しております)


にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ ←クリックお願い致します
ランキングに参加しております



by hoenryu | 2020-06-26 09:00 | 煎茶道 | Comments(0)