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by hoenryu

8月29日 「唐招提寺」建立の日

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759年(天平宝字3年)の今日は、唐僧の鑑真和上(688~763年)により唐招提寺が建立された日です。
唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山で、新田部親王の旧宅地を下賜され、律宗を学ぶ人達の為の修行の道場として開かれました。
当初は、「唐律招提」と名付けられ、鑑真和上の私寺として始まり、まだ講堂や経蔵、宝蔵があるだけでした。
現在では、奈良時代に建立された金堂、天平の息吹を伝える講堂が貴重な伽藍となっています。(伽藍(がらん)とは、僧侶が集まり修行する清浄で閑静な場所と言う意味)。
平安時代中期に、一時荒廃しましたが、鎌倉時代中期の寛元2年(1244年)に、律宗の高僧で、四条天皇からも崇敬された覚盛によって再興されました。
その後、南北戦争や戦国時代の戦乱によって再び衰退しましたが、江戸時代中期に、第五代将軍徳川綱吉とその生母である桂昌院の帰依を受け、その庇護により、再興が行われました。
開祖である鑑真和上の業績と名声を通して、日中平和友好条約(1978年)の成立など、国際関係の発展にも寄与し、重大な歴史と文化財を有する重要寺院として位置づけられています。
国宝の金堂は、奈良時代建立の寺院金堂として現存唯一のもので、吹き放しとなった金堂正面には、8本の太い円柱が並び、建物の見所となっています。
本尊は盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像、右手に薬師如来立像、左手に千手観音立像の3体の巨像が安置されています。

鑑真和上の生涯や唐招提寺については、井上靖の小説「天平の甍」(1957年)で広く知られるようになり、1998年には、古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されています。


今日の誕生花は、サルスベリ(百日紅)
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8月の花と言うイメージの強い「サルスベリ」は、花が美しく、耐病性もあり、好んで庭や公園に植えられます。

樹皮のコルク層が成長に伴い剥がれ落ち、すべすべした感触が常に更新されているので、猿が滑ってしまうと言う事から、猿滑と表記される事も有るそうですが、実際には、猿は容易に上ってしまうそうです。
また、比較的、開花時期が長く続く事から、「百日紅」とも呼ばれます


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by hoenryu | 2020-08-29 09:00 | 煎茶道 | Comments(0)