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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

9月26日 「台風の特異日」・茶室について

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今日9月26日は、統計上、台風襲来の回数が最も多い日で、過去に伊勢湾台風など、大きな被害を受けました

昨日、「畳」について書きましたので、今日は茶室の事を、そして著名な茶室をご紹介致します。
「茶室」は、日本の茶道において、茶事の主催者(主人、亭主)が客を招き、お茶を出し、もてなす為に作られた建物。
「数寄屋」と呼ぶことも有ります。
大きく分けて、草庵風と書院風に分けられ、また、独立した建物として造られる場合と、書院などの建物内に造り込まれる場合が有ります。
いずれの場合も、露地と称する庭園を伴うのが一般的ですが、現代ではホテルや公会堂、商業ビルの一角などに造られることも有ります。
禅宗の方丈(一丈四方)から出た四畳半を標準として、それより狭いものを小間、広いものを広間の茶室とされています。
茶室は、室町時代末期から桃山期にかけて発展・完成しましたが、日本の建築の中でも特殊な存在と言えましょう。
鎌倉時代に、禅宗寺院を中心に喫茶の文化が広まり、室町時代には、僧侶のみならず、広く伝わるようになります。
当時の座床、棚、付書院などを伴った書院造の座敷でお茶をふるまう「書院の茶」から、次第に15世紀後半~16世紀にかけて、村田珠光や千利休によって、「草庵の茶(侘び茶)」が大成されました。
著名な茶室として
◎待庵(京都府、伝 千利休作)国宝
◎如庵(愛知県、旧建仁寺正伝院茶室)国宝
◎密庵(京都市、大徳寺龍光院)国宝
◎忘筌(京都市、大徳寺)重要文化財・京都三名席
◎八窓席(京都市、南禅寺)重要文化財・京都三名席
◎閑隠席(京都市、大徳寺)重要文化財
◎今日庵・又隠(京都市、裏千家)重要文化財
◎不審庵・残月亭(京都市、表千家)重要文化財
◎燕庵(京都市、藪内家)重要文化財
◎湘南亭(京都市、西芳寺)重要文化財
◎飛濤亭(京都市、仁和寺)重要文化財
◎傘亭・時雨亭(京都市、高台寺)重要文化財
◎菅田菴(松江市)重要文化財
(以上、国宝、重要文化財までを記載)



今日の誕生花は、「リンドウ」
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リンドウは、中国名の「竜胆(りゅうたん)」の音読みが変化したもの。
中国では、古くから強い苦味で知られる熊胆(くまのい)よりも、さらに苦いと言う意味で竜胆と名付けられ、特に、根は大変苦く、薬用になるそうです

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by hoenryu | 2020-09-26 09:00 | 煎茶道 | Comments(0)