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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

12月5日 「国際ボランティアデー」・南天について

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今日は、国連の制定した「国際ボランティアデー」。
世界中の経済と社会開発の推進の為のボランティア活動に対する認識を高め、参加意識を拡大する為に設けられた日とのこと

写真は、今日の誕生花の「南天」。
「南天」は、中国原産で、5月~6月には白い花を、冬には丸くて赤い実を沢山つけます。
この赤い実は、咳止めの効果が期待出来る事から、薬用植物として扱われています。
和名「南天」の由来は、冬に赤い実が目立つ事から、中国では灯火を連想して「南天燭」と言い、また葉が竹に似ている事から「南天竹(なんてんちく)」とも名付けられ、これにより和名がつけられたとされているそうです。
南天の花は仲夏の季語で、実は冬の季語です

「南天の花につけても慕情かな」中村汀女
「南天の実をこぼしてや鳴く雀」正岡子規
「門松に紅ぎつしりの実南天」山口誓子

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「南天」は縁起物として、日本では庭木として植えられます。
音が「難転」、即ち、「難を転ずる」に通じる事から、縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いという言い伝えがあるそうです。
福寿草と共に、「災い転じて福となす」とも言われます。
また、江戸時代には、「南天を庭に植えれば火災を避けられる」と言われ、どの家も「火災除け」として、玄関前に植えたそうです。
実の赤い色にも、縁起が良く厄除けの力があると信じられ、江戸時代後期からは、贈答用のお赤飯の上に「南天」の生葉を載せたり等と、慶事にも用いられるようになりました。
トイレの前にも「南天手水」と称して、葉で手を清める為などの目的で植えられたそうです。
煎茶道におきましても、「南天」と「水仙」を合わせて、「天仙」という画題で、盛物を致します


今日のもう一つの誕生花は、「シクラメン」

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「シクラメン」と「ポインセチア」の鉢植えは、この時期に欠かせないもの。
お花屋さんには、色々な種類や色合いの「シクラメン」が並んでおり、いよいよ師走になった事を感じます

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by hoenryu | 2020-12-05 09:00 | 煎茶道 | Comments(0)