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by hoenryu

3月5日 「啓蟄」・「巣籠もりの虫戸を開く」の日

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今日から二十四節気は「啓蟄(けいちつ)」に入り、七十二候の7候目「巣籠もりの虫 戸を開く」という日で、これは、第47候の「蟄虫戸閉」の対語になります。
「啓蟄」の「啓」は開くと言う意味で、「蟄」は、執念の「執」の字の下に「虫」を書きますので、虫がとらわれた状態を意味するそうです。
まさに、土の中にとらわれていた虫達が蠢いて(うごめいて)、地上に出て来る様子を表しています。
「蠢く」という字は、「春」の下に「虫」と「虫」を書き、虫達が春を感じ取って動き出す様を、字が表してくれています

対語の「蟄虫戸閉」を書きましたのは、昨年9月28日のブログでしたので、それから5ヶ月余りになります。
冬眠していた生き物達が、そろそろ眠りを終えて、起き出して来る頃になったのでしょう。
虫が苦手な私は、また、これから戦々恐々の毎日が始まりそうです

「巣籠もり」には、鳥などが巣に籠ること、そして、休日などに外出を控えて自宅で過ごすこと、の二つの意味が有ります。
新型ウィルスの収束がみえぬ中、私達は今、巣籠もりの状態に置かれています。
巣籠もりの達人の筆頭は、江戸時代中期の俳人・与謝蕪村だそうで、
蕪村は、若い頃は江戸に住まいながら、放浪生活を送り、京に落ち着いた人生の後半は、俳諧師や絵師をなりわいに、親子三人でひっそりと暮らしたそうです。
「愁いつつ 岡にのぼれば 花いばら」蕪村

五節供は、禊払いをして、お供えをして祈り、祝い、また次の節供へ向かう節目です。
桃の節供も終わり、啓蟄に入り、いよいよ本格的な春への扉が開かれた事を覚えます

上の写真は、靖国神社のそばにある大きなお屋敷の「九段ハウス」で、荘厳な門を入り、お庭へ向かうアプローチで、いかにも土の中に虫達が籠っていそうです。
今度こちらのお屋敷で、お茶会のお話を頂いておりますが、その頃には、虫達が勢揃いでしょうか


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近くのお宅の梅が満開で、大変美しく咲き誇っており、今年最後の見納めが出来ました。
いよいよ、次は桜の開花が待ち遠しくなって参りました🌸

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by hoenryu | 2021-03-05 09:00 | 誕生花 | Comments(0)