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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

3月11日 「いのちの日」・「水注」・「大寒桜」

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3月11日は、決して忘れる事のない「東日本大震災」の日で、今日は10年の節目となりました。
「いのちの日」は、東日本大震災で失われた多くの命から、命の尊さを思い、命の大切さを考え、この大震災で学んだ事を、忘れる事なく災害に備えようと、災害時医療を考える会により制定されたそうです。
あの日から10年とは、、、
もっと時間が経ったような、でも鮮明に、あの日の光景と感覚を覚えており、何とも言えない気持ちを覚え、切に復興を祈るばかりです

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昨日は、今春5月5日・「子供の日」に開催予定の、家庭画報セブンアカデミー主催、「新茶のお味比べ茶会」の打ち合わせで、靖国神社に参りました。
境内には、「大寒桜(おおかんざくら)」が三分咲き程で、青空にひときわ映えて見えました。
靖国神社には、約500本の桜があり、その中に、気象庁が指定した東京の桜の「標本木」も有ります。
今年も、桜は変わらずに、着々と蕾をふくらませており、その強い「命」に元気を頂きました

「大寒桜」は、寒緋桜(かんひざくら)と大島桜(おおしまざくら)の交配種で、埼玉県川口市の安行に有ったので、「安行寒桜」とも呼ばれるそうです。
寒緋桜より1ヶ月程遅く、また「ソメイヨシノ」よりは、一週間程早く咲くそうです。
「ソメイヨシノ」の開花まで、あと少しになりましたが、残念ながら、今年も桜祭りは中止のようです

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写真上は、「青華桃型水注」 四代 三浦竹泉作

昨日から七十二候が「桃始笑(桃始めて咲く)」の候に入りましたので、桃型に桃の花の図柄、蝶のつまみの水注を載せました。
初代三浦竹泉(1853年~1915年)は、有声居篩月庵と称して活躍しました。
13才の時に、三代高橋道八に弟子入りし、30才で独立して、京都・五条坂に窯を持ちました。
ヨーロッパの色彩を磁器に応用するなど、新しい取り組みに力を入れ、京焼きの改良に貢献しました。
とても器用な人で、染付、祥瑞(しょんずい)、吹墨、色絵、金襴手など、様々な焼き物を得意としました。
書画を趣味としており、文人との交流も盛んでした。
二代は早世で、残された作品は多く有りませんが、素晴らしい作品を残しています。
三代は、初代の末子で、四代に譲った後は、竹軒と号して制作を続けました。
四代は、二代の長男で、主に抹茶、煎茶器を製作しました。
五代(当代)は、四代の元で修行後、昭和47年に襲名。京焼きの歴史研究においても、第一人者の一人とされています。
煎茶道、茶道において、「三浦竹泉」は必ず覚えておかなければならない作家さんです

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by hoenryu | 2021-03-11 09:00 | 茶会 | Comments(0)