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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

5月21日 「蚕起食桑」の日・「四海皆茶人」

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今日は七十二候の22候目・「蚕起きて桑を食う」という日。
詳細は、昨年の5月20日のブログに掲載しております

今日の禅語は、「四海皆茶人」(しかい みな ちゃじん)
「四海」とは、この世界を囲む四方の海の内側、つまり天下すべてを指し、「茶の湯についての心得の有無などには一切関係なく、同じ席でお茶を喫すれば、皆が同じ茶人仲間になる」という意味です

喫茶の起源は、現在も禅宗寺院の日課の一つとして、日に数回行われている「茶礼(されい)」にあります。
「茶礼」は、朝の座禅のあと、食事後、作務の休憩時、就寝前などに、皆でお茶を飲む儀式です。
朝晩の茶礼には、点呼の意味も有るそうで、一つのやかんから皆で分け合って飲むことで、心を一つにするという、和合の意味合いが有るそうです。
また、同じ師のもとに集まって、修行に励む僧達が、一同に会してお茶を喫することで、同道の士であることを再確認することが、禅門の茶礼の目的であるともされています。
新型ウィルスの蔓延で落ち着かない日々ですが、「お茶を大切に淹れる」、そのような心にゆとりを持つ豊かな時間を、毎日の糧にして行きたいものです

写真は、以前に二回ほど、お茶会をさせて頂きました、東京・広尾の「祥雲寺」です。
「梅雨の走り」の雨が続いており、木々が潤い、一層の趣を感じます


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先日、「生新茶」の差し入れが有りました。
「生新茶」は、新茶の鮮烈な香りを残す為に、火入れ処理(茶葉を直火や熱風、遠赤外線などの方法で加熱すること)をせずに調整されたお茶です。
その為、日持ちが致しません。
早速、お稽古の方々と頂きましたら、高温でさっと淹れても、低温で時間をかけて淹れても、どちらも大変美味しく、新鮮な風味が満載で、皆様と堪能致しました。
入門して下さる方は皆様、お茶の美味しさに感激してお稽古を始めて下さる方ばかりです。
私はお稽古を終える度に、「今日のお稽古は、お茶とお菓子を満足して頂けたかしら」と自問自答する毎日です。
日本文化の一翼を担う煎茶道として、「四海皆茶人」の輪を大きく広げて行かれたらと思います
(写真のお菓子は銘「清流」です)

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by hoenryu | 2021-05-21 09:00 | 七十二候 | Comments(0)