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方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

6月14日 「五輪旗制定記念日」・「非風非幡」

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1914年(大正3年)の今日は、オリンピック復興20周年を記念して、五輪旗が決定された日だそうです。

旗と言えば、煎茶道では、茶席を設ける時に、茶室の外に「茶旗(ちゃばた)」を掛けます。
石川丈山に続き、煎茶道の中興の祖とされる「売茶翁 高遊外(ばいさおう こうゆうがい)」は、京都東山に旗を掲げて「通仙亭」を構え、お茶をふるまっていたと言われています。
写真の旗は、黄檗山萬福寺56代管長・禅梁の筆の「喫茶去」、裏面は、「松風一曲来清音」と書かれており、「軒旗(のきばた)」とも呼ばれます

また、禅寺では、刹幡(せつばん)と呼ばれる「旗」を揚げて、説法が行われる目印として、周囲に知らせていたそうです。
今日の禅語は、「非風非幡(ひふうひばん)」。
禅宗第六祖(達磨大師を初祖として、第六番目の祖師)の慧能大師の言葉とされています。
刹幡の「旗」を、風が吹き上げていたので、これを見ていた二人の僧侶が、一人は「旗が動いている」と言い、もう一人は、「風が動いている」と言い張り、互いに議論になったそうです。
そのやり取りを聞いていた六祖が、「旗が動くのでもなく、風が動いているのでもない、人の心が動くのだ」と言い放ちました。
風が動くから旗が動く訳ですが、風は目に見えないので、旗が動くから風の存在を感じるのです。
外の対象に心を動かすのではなく、それに動かされている自分の心を見つめ直しなさいとの意味だそうです。
これで少し感じ取れたような気持ちが致しましたが、、、
この話には、更に続きがあり、これに対して、無門という禅師が、「風が動いているのでもなく、旗が動いているのでもない、心が動いているのでもない」と説かれたそうです。
とても難しく、益々混沌として、すっきりと致しません。
私にはまだ理解に程遠いようです。
心と、その確かな自立というものを、もう少し深く考えてみたいと思います。
いつか、答えを出せる時が来れば良いのですが、、、、難解です。
皆様は、どのように思われるでしょうか


6月14日  「五輪旗制定記念日」・「非風非幡」_b0255824_17480704.jpg

昨日、広尾の商店街を歩いていて、ふと上を見上げましたら、五輪を描いた旗が掲げられていました。
きっと、このような状況でなければ、今頃は、東京中が期待に満ち溢れ、盛り上がっていたのでしょう。
活気のない旗を見て、何か虚しい気持ちになりました


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by hoenryu | 2021-06-14 09:00 | お茶会 | Comments(0)