人気ブログランキング | 話題のタグを見る

方円流・東京東支部のお茶会・お稽古情報/お稽古場は明治神宮外苑絵画館学園・自由が丘支部長宅・広尾・鎌倉/問合せはhoenryu.east.tokyo@gmail.com まで


by hoenryu

7月11日 「職業教育の日」・「夏有涼風」・「人間好時節」

7月11日 「職業教育の日」・「夏有涼風」・「人間好時節」_b0255824_19593917.jpg

1975年(昭和50年)の今日は、学校教育法の改正により、専修学校制度が定められた日。
専修学校とは、高校卒業以上の資格保持者に、修業年限定は一年以上で、「高等過程」、「専門過程」、「一般過程」があるそうです

写真は、讃岐彫で美しく掘られた重箱で、その作家の技術に圧倒されます。
百合と百合根が彫られています。
百合根は、漢方薬としても用いられ、漢方用語では「玉簪花根」と称し、薬種とされています

昨日から急に真夏の陽射しとなり、とても暑くなりました。
今日の禅語は、「夏有涼風(夏にりょうふう あり)」
『無門関(むもんかん)』の中の「平常是道(びょうじょう これどう)」からの引用で、
無門慧開(えかい)禅師による頌(じゅ・仏の徳を誉め称える詩)の一部で、
「春に百花あり、夏に涼風あり、
秋に月有り、冬に雪有り、若し(もし)閑事(かんじ)の心頭に掛くる無くんば、便ち(すなわち)是れ 人間の好時節」。
春は沢山の花々が咲き、夏は涼しい風が吹き、秋は月が美しく映え、冬は真っ白な雪が降る、それだけで充分である。
つまらないこと(閑事)を心にかけずに思い煩わずに過ごせれば、春夏秋冬いつでも人生最良の日々である、と諭しています。
様々な煩悩に迷い、どうでもよいこと、些細なこと、無駄なことに囚われて、嘆いたり悲しんだりするよりも、自己を見失わず、ありのままに過ごしたら、それこそが最良ということなのでしょう。
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷し(すずし)かりけり」。
これは、道元禅師の言葉だそうです。
大自然の中で、生かされるままに、常に平常心で過ごして行かれたら、それだけで幸せであることを、改めて覚えます。
私達が普段、何気なく見過ごしている日々の生活の中にも、喜びの種は沢山見つける事が出来るのかも知れません


7月11日 「職業教育の日」・「夏有涼風」・「人間好時節」_b0255824_23315336.jpg

一昨日、自由が丘お稽古場の、隣家と境界の塀の片隅に、「斑入りの水引草」が一輪咲いているのを見つけました(写真では見辛いのですが)。
以前から、葉が育っていることは気づいており、何かしら?とは思ったのですが、その後すっかり忘れてしまい、気づいた時には、花が伸びて来ており、嬉しくなりました。
土のない、本当に狭い空間なのですが、、、。
秋海棠も、いつの間にか、地面と塀のほんの隙間に出て来て、今年も元気にしています。
狭い空間が好きなのでしょうか。
どこから、種が飛んで来たのか?
この「水引草」は、私に小さな幸せを与えてくれて、「人間好時節」を教えてくれました


にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ ←クリックお願い致します
ランキングに参加しております


by hoenryu | 2021-07-11 09:00 | 春夏秋冬 | Comments(0)