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by hoenryu

8月8日 「山の日」・「拈華微笑」

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今日は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する「山の日」の祝日。
写真は現在、東京六本木のサントリー美術館にて展示されている「氷室の節句図」で、江戸時代の作品です。
旧暦6月1日の真夜中に、加賀藩から江戸の徳川将軍家に、氷(雪)を献上する行事・氷室の節句が描かれており、
分かりにくいのですが、山々が描かれている右下に、松明で導かれた一行が、白い塊を載せた篭を担いで急いで走る姿が見えます。
大変珍しいお軸ではないでしょうか

そして、今日は8月8日の語呂合わせから「ハッハッ」として、「笑いの日」。
今日の禅語は、「拈華微笑(ねんげみしょう)」。
禅宗では大変有名な言葉で、釈尊(お釈迦様)と弟子の迦葉(かしょう)の故事による句です。
釈尊が霊鷲山(りょうじゅせん)という所で、弟子に説法している時、蓮華の花の一本をひねって見せました。
弟子達はその意味を理解出来ず、沈黙していましたが、迦葉だけが悟って微笑んだと言う話です。
釈迦は、迦葉が言葉で表せない仏教の奥義を理解出来る者として、迦葉に仏法の奥義を授けたそうなのですが、
私にはよく理解出来ず、再度調べてみましたら、やはり、これには諸説が様々にあり、どれも定かではないようです。
四字熟語としては、「以心伝心」のように、言葉を用いずに、心で相手に伝えることの例えとされています。
何も云わなくても、真意が伝わることの大切さを諭し、「以心伝心」で法を体得する妙を示した言葉と言えましょう。
言葉で伝えなくても伝わる境地に至る為には、相手を思いやる心、相手の立場に立って考える気持ちが何より必要と言えそうです


8月8日 「山の日」・「拈華微笑」_b0255824_10010957.jpeg

一昨日の夜、まさに「以心伝心」を感じました。
ちょうど、私がご連絡差し上げなくてはと考えていた茶道の先生が、蓮の写真(上)を送って下さったのです。
蓮の花をご覧になられて、私の名前を思い出され、久しぶりにメールを下さったのだそうです。
ありがたい事で、感謝感激でした。
先生のお姿を思い浮かべていた矢先の出来事で、私は「拈華微笑」を実感させて頂きました

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by hoenryu | 2021-08-08 09:00 | 故事 | Comments(0)