1945年の今日、国際連合が発足し、
日本は1956年に加入が認められたそうです。
日本国として、しっかりと歩んで行かなければならないことを覚えます
今日の禅語は、碧巌録からの出典で、「看脚下(かんきゃっか)」。
昔、中国の法演という禅僧が、3人の弟子を連れて夜道を帰る時のこと、持っていた灯が強い風で消えてしまったそうです。
足元が真っ暗になってしまい、一同は困り果てました。
その時、法演が弟子に向かって質問しました。
「暗い夜道に必要な灯が消えてしまい、この暗闇の中をどうするか、禅らしく表現してみよ」と。
まず仏鑑という弟子は、「全てが黒一色のこの暗闇は、我々を覆いつくし、まるで大きな鳥が羽を広げているようです」と答えました。
次に仏眼という弟子は、「暗がりの道は、真っ黒な大蛇が横たわっているようです」と続けました。
最後に、圜悟克勤(えんごこくごん)という弟子が、「看脚下」との一言を答えたところ、法演師匠は「その通り」と絶賛したという故事による禅語です。
子供でも誰でも答えられるような単純明快な答えです。
今できる事を即座に行うことが肝要で、つまりは、余計な事は考えずに、まずは、転ばぬよう自分の足元をよく看て歩くこと。
禅的に解釈すれば、自分の足元を看て、自分の生き方を深く考え、反省しなさいと説いているのだそうです。
足元を看るということは、自分の至らなさを知り、未熟である自分に気づき、正しい方向に立て直すことを諭しています
常に自分が立っている位置を知り、自分の足元がどのような状態なのかを見極めること。
そして、今やるべきことに向き合い、しっかりと取り組むことの大切さを説いているのでしょう。
「看る」には、観察し、判断するという意味があります
「看脚下」、いつも忘れずに自分に言い聞かせておきたい禅語と言えましょう。
人生をしっかりと生きる為に、何より重要なことでしょう。
今日も足元をよく看て歩かなければと、身が引き締まる思いが致します
写真上は、「紫人字草(むらさきじんじそう)」という山野草で、
下は、「すみれ岩桐草(がんぎりそう)」(右)と、寄せ植えにした写真です。
「人字草」は小さな2センチ程の花姿ですが、確かに花びらが「人」という文字のように並び、何か不思議なパワーを感じます
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