それから150年近くの時が流れたのでしょうか。
安心して暮らせることを有難く思います。
昨日は、赤坂にあります日枝神社の「嘉祥祭」に参列してまいりました。
献茶式は、煎茶道でも茶道でも、何度も参列しておりますが、献菓は始めての事で、匠の技を目の前で見せて頂き、貴重な経験をさせて頂きました。
何より、日本の伝統文化を後世に伝えて行く事の大切さを、改めて覚えました。
そして、赤坂の和菓子店が集まり、平安時代から続く儀式を守り、受け継いで行く事の素晴らしさを教えられました。
日本の文化が人々の尽力により、こうして尊ばれ継承されてきたことは、大変誇れる事であり、煎茶道に励む身と致しましては、お茶だけでなく、お菓子をも大切にすることが努めであることを強く感じました。
そして、地域に伝わる伝統行事を厳かに執り行うことは、街の発展の為にも重要なことであることを教えられました。
伝統文化を伝え残して行く為に、煎茶道を通して、少しでも、その役目の一端を担えたらと願います。
和菓子は、日本の歴史や季節、人々の思いから生まれた伝統文化であるとともに、それぞれの地域に根ざした食文化をも示していると言えましょう。
和菓子の歴史は、縄文時代までさかのぼるとされており、木の実を粉砕して、水でアク抜きし、丸めたものが現在のお団子の始まりと言われています。
その後、唐との交流や茶の湯文化の発展などの影響を受け、和菓子は少しずつ進化を遂げたと言えましょう。
日本の風土に合った様々な食材を取り入れ、製造や加工の技術を向上させ、伝統的な技術を基本に、さらに目にも口にも美しい和菓子が作られて来ました。
年中行事にも欠かせない和菓子が、日本の伝統文化と深く結びついて、末永く愛され発展して行くことを願います。
何より、主催の「赤坂和菓子WALK実行委員会」様に、この度も貴重な機会を与えて頂き、心から感謝致しました。
写真は、担当させて頂きました赤坂氷川神社での「茜茶会」の茶席と、
日枝神社・「嘉祥祭」で作られ、奉納された上生菓子二種です。
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by hoenryu
| 2023-06-17 07:00
| 行事
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